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焦りを力に変えた、逆転のキャリア戦略

  • 3月25日
  • 読了時間: 4分

T.Mさん 

銀行:営業職

勤続7年、独身



出身地 :

緑区  

好きなスポーツ:

フェンシング

出身校:

同志社大学

好きな言葉:

猪突猛進


―Sさん、今日は、よろしくお願いします。まず最初に、入行の経緯からお聞かせください。

正直に言うと、最初は外資系の戦略コンサルに強い憧れがありました。提案で勝負し、頭ひとつで評価される世界に身を置きたかった。ただ、選考ではご縁がなく、次に考えたのが銀行でした。金融の知識と経験は、将来どんな道を選ぶにしても必ず武器になる。そう腹を括りました。メガではなく地銀を選んだのは、地元・愛知で現実的に勝負できる土俵だと感じたから。企業研究に時間をかけるより、「ここで戦う」と決めるスピードを優先しました。


―現在は、どのような業務に取り組まれているのでしょうか?

入社後は内勤から始まり、個人営業を経て、今は法人営業を担当しています。融資を軸に、預かり資産、事業承継やM&Aといったソリューションまで、評価は複数の柱で見られます。私は特に、数字だけで終わらないコンサルティングに近い領域に面白さを感じています。マネジメントは年功序列の色が濃い世界なので、今はプレイヤーとして結果を出し続けるフェーズ。ここでどれだけ積み上げられるかが、次の景色を決めると思っています。


―着実にキャリアを積まれているんですね。Sさんの転機とはどういったことでしょうか?

一番の転機は、配属前の研修期間でした。名刺の渡し方から叩き込まれる3か月が、とにかく苦しかった。早く現場で勝負したい自分にとって、「待たされる時間」は強烈なストレスで、同時に自分が相当な自信家だと自覚しました。配属後は頭取賞を取り続けていますが、成果を出すこと自体が楽なわけじゃない。飽きずに貪欲さを保ち続けることこそが勝負。そこが次の転機になると感じています。


―これまで辛い時期もあったと思いますが、どのようなことがありましたか?

一番辛かったのは、新卒の研修期間です。勝負したいのに、型を覚えるしかない。逃げ場のない時間でした。打開策はシンプルで、「環境のせいにしない」と決めたこと。与えられた土俵で結果を出すしかないと腹を括りました。評価がすぐ報酬に直結しなくても、部活のように自分との勝負だと捉える。給料をもらいながら学習塾に通っているようなものだと考え、淡々と走り続けています。


―辛いこともある一方で嬉しいこともあったと思います。どのようなことがありましたか?

私が一番嬉しいのは、「誰もやっていないことをやった」「最年少で到達した」といった瞬間です。金額よりも、“証明できた”という感覚のほうが大きい。周囲と同じことをして同じ評価をもらうより、一段飛びで結果を出す。その積み重ねが、自分の存在価値を形にしてくれる。承認欲求と言えばそうかもしれませんが、この感覚があるから、次ももっと上を狙いたくなるんです。


教育や育成についてどのような想いをお持ちでしょうか?

後輩育成では、特に預かり資産を扱う若手に「商品に頼るな」と伝えています。アナウンスと営業は全く違う。最初から商品を出すのではなく、まず雑談で関係をつくり、相手のテンポやトーンに合わせる。共通点は趣味じゃなくていい。むしろ“共通の敵”をつくり、同じ方向を向くことが大事です。この感覚が掴めると、提案も交渉も一気にスムーズになる。型として、徹底的に伝えています。


セールスパーソンとして、最も大切にされていることはどういったことでしょうか?

大切にしているのは二つあります。一つは「自分・会社・お客さんの三方よし」を本気で目指すこと。数字だけを追う小さな狙いには寄らない。もう一つは“回収の意識”です。ボランティアではない以上、言葉の運び方や駆け引きも含め、必ず成果として返す。この一対一の型は、大学時代の不動産営業アルバイトで、優秀な上司の下で叩き込まれた経験が土台になっています。


―ありがとうございます。ご自身の今後のビジョンについてお聞かせください。

銀行に残るなら、役員や頭取といった経営層を本気で目指したい。現場で戦ってきた人間として、組織を良くする側に回りたい思いがあります。一方で、独立の選択肢も消していません。保険としてではなく、別の可能性として常に持っている感覚です。家業という道も含め、状況が整えば舵を切る柔軟さは残している。その時々で、最も勝負できる場所を選び続けたいですね。


―最後に、読者であるセールスパーソンにメッセージをお願いします。

成果を出す人ほど大事にしているのは「客観視」だと思います。気持ちは入れる。でも同時に、幽体離脱したように自分を外から見る。判断や動きを冷静に点検する。この没入と俯瞰のバランスが、次の一手を教えてくれる。感情に流されず、でも熱は失わない。その感覚を持てたとき、成長のスピードは一気に上がると実感しています。

 
 
 

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